Claude Code Skillsを使おう

Claude Code Skillsを使おう

とちとち
公開日:2026/02/05
読了目安:5分

Claude Code Skills:開発者の日常を変える革新的な仕組み

毎日30分以上、同じプロンプトをコピペしていませんか?「このプロジェクトの規約に沿ってコードを書いて」「セキュリティチェックも忘れずに」——こうした繰り返し作業が、Claude Code Skillsによって劇的に変わります。

Claude Code Skillsとは

Claude Code Skillsは、マークダウン形式のファイル1つで、Claudeに専門知識を教え込める仕組みです。日々の繰り返し作業や、プロジェクト固有のルールをSKILL.mdファイルに記述しておくことで、Claudeが起動時にその知識を読み込み、タスクに応じて自動的に最適なスキルを選択して実行してくれます。

最大の特徴は、 コード不要で実装可能 な点です。プログラミング知識がなくても、Markdownを書くだけで、AIに「カスタムコマンド」をインストールできます。スキル名と説明を見て、Claudeが自動的に適切なスキルを選ぶため、ユーザーは明示的に指定する必要もありません。

実際に使ってみると、Claudeを起動した時に、cloud.mdと同じようにマークダウンファイルを全部読み込んで、辞書みたいな感じで持ってるって感じなんですよね。で、タスクが来たら、その中から最適なスキルを自分で選んで勝手に使ってくれる。これがすごいところです。

なぜ革新的なのか

従来のプロンプトは、毎回同じ説明を繰り返す必要がありました。「このプロジェクトではこういう規約がある」「レビュー時はこのチェックリストを見て」——こうした指示を、毎回手動で入力し続ける必要があったんです。

Skillsは、この問題を根本から解決します。一度定義すれば、以降は自動的に適用されるため、 毎回説明する必要がなくなります

さらに、Skillsの最大の革新性は、 段階的開示(Progressive Disclosure) という3層構造のアーキテクチャにあります。起動時にはスキル名と説明だけ(約100トークン/スキル)を読み込み、実際に使う時になって初めて詳細な指示書(通常5,000トークン未満)を読み込む。そして、必要に応じて外部ファイルやスクリプトを実行する。この仕組みにより、大量のドキュメントを保持していても、 トークンコストを劇的に削減 できるんです。

従来のプロンプト方式では、毎回すべての情報を読み込む必要がありましたが、Skillsでは必要な情報だけを段階的に読み込むため、効率が大幅に向上します。

Claude.mdとの違いは、プロジェクト全体のルールを定義するものか、それともClaudeが使える知識として蓄えるものかという点です。Skillsは後者であり、AIが能動的に活用できる「使える知識」として機能します。

また、MCP(Model Context Protocol)との違いも重要です。MCPはAIに「使えるツール」を提供しますが、SkillsはAIに「ツールを上手く使える知識」を与えます。つまり、Skillsは単なるツール連携ではなく、AIに業務ノウハウそのものをエンコードできるんです。

判断基準は明確です: 1日3回以上同じ説明をしている業務は、Skill化すべき サインです。この基準に当てはまる作業があれば、それはSkillsの最適な候補と言えるでしょう。

革新的な活用例:実務で価値を生む2つのケース

ECサイト比較のような表面的な例ではなく、実際の開発現場で価値を生む活用方法を紹介します。

コードレビューの自動化・標準化

コードレビューって、人間の体調や気分に左右されやすい作業なんですよね。同じコードを見ても、疲れている時と集中している時では、指摘内容が変わってしまうことがあります。

Skillsを使えば、チェックリストをSkillに埋め込むことで、セキュリティ・計算量・アクセシビリティなどの視点を自動的に適用できます。例えば、SQLインジェクション対策、O(n²)以上の計算量チェック、ARIA属性の確認などをSkillに定義しておけば、レビュー時に自動的にこれらの観点でコードをチェックしてくれます。

この仕組みにより、 人間の体調や気分に左右されない一定品質のレビュー を実現できます。レビュアーは、機械的にチェックできる項目から解放され、本質的な設計議論に集中できるようになります。実際に、レビュー時間を30%以上短縮できたという報告もあります。

さらに、CI/CDパイプラインに統合することで、低品質なコミットを自動的にブロックすることも可能です。コミットする前に1回走らせてみる、という使い方もできます。

プロジェクト規約の自動適用

「このプロジェクトの規約に沿ってコードを書いて」——この一言で、Claudeが自動的にプロジェクト固有のルールを適用してくれる。それがSkillsの力です。

コーディング規約、ディレクトリ構成、スタイルガイドをSkillに記述しておけば、「このプロジェクトの規約でコードを書いて」という簡単なプロンプトだけで、Claudeが自動的に適切な規約を適用してコードを生成します。毎回「4スペースインデントを使う」「関数名はキャメルケースで」と説明する必要がなくなるんです。

具体的な使用例として、以下のような流れが実現できます:

  1. 開発者が「このプロジェクトの規約でログイン機能を実装して」と指示
  2. Claudeが自動的にプロジェクト規約Skillを読み込み
  3. 規約に沿ったコードを生成(インデント、命名規則、ディレクトリ構成などが自動適用)

この仕組みにより、 指示の繰り返しから解放され、開発のリズムが劇的に改善 されます。組織の知見が資産化され、新人でも即座にプロジェクトの標準に沿ったコードを書けるようになります。

その他の革新的な活用例

コードレビューとプロジェクト規約以外にも、いろんな活用例があります。例えば、バグファインダースキルで論理エラーやエッジケースを分析したり、テスト生成スキルで単体テストやエッジケーステストを自動生成したり、リファクタリングアシスタントで振る舞いを維持したまま構造改善を提案したり。これらは、単なるコード生成を超えて、開発プロセス全体を自動化する可能性を示しています。

使い方と導入方法

Skillsの導入は驚くほど簡単です。マーケットプレイス(https://skillsmp.com/ja)にアクセスすれば、コミュニティが作成した様々なスキルが公開されています。「code review」「project convention」などのキーワードで検索すれば、すぐに使えるスキルが見つかります。

自分でスキルを作成する場合も、SKILL.mdファイルを.claude/skills/ディレクトリに配置するだけで完了です。プログラミング知識は不要で、Markdownを書くだけで実装できます。日本語でスキルを作成しても、Claudeは問題なく読み込んで動作します。実際に使ってみた感じでは、全然日本語でも大丈夫でした。

導入は段階的に進めるのが現実的です。個人の小さなスキルから始めて、部門PoC、全社標準へと段階的に広げる。各段階で、コードレビューやテスト、権限設計を組み合わせることで、再現性の高い自動化が可能になります。

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マーケットプレイストップ

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スキル詳細ページ

Skillsの構造と仕組み

Skillsの構造は非常にシンプルです。.claude/skills/ディレクトリ配下に、各スキル用のフォルダを作成し、その中にSKILL.mdファイルを配置するだけです。

SKILL.mdファイルには、YAMLフロントマターでメタデータやトリガー、スコープを定義し、明確なタスク定義、入力/出力の期待値、ガードレール(禁止事項やベストプラクティス指示)を記述します。

重要なポイントとして、SKILL.mdは 500行以下に保つ ことが公式推奨です。これにより、段階的開示の効果を最大化できます。また、スキルの説明(description)には、具体的なトリガーワード(「レビューして」「このコード見て」など)を含めることが重要です。曖昧な説明だと、Claudeがスキルを適切に呼び出せない可能性があります。

Claudeは起動時に、このディレクトリ内のすべてのスキルを読み込み、スキル名と説明をメタデータとして保持します。タスクが来た時、Claudeはこのメタデータを参照して、最適なスキルを自動選択し、該当するSKILL.mdファイルを読み込んで実行します。

また、SkillsはClaude Codeだけでなく、 Claude Desktopでも使用可能 です。コード開発以外の業務、例えばドキュメント作成や設計書のレビューなどでも、同じスキルを活用できます。

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実際にスキルを導入した様子

注意点とセキュリティ

マーケットプレイスからスキルを取得する際は、注意が必要です。悪意のあるプロンプトが埋め込まれている可能性があるため、信頼できるソースからの取得を推奨します。公式リポジトリや、信頼できるコミュニティメンバーが公開しているスキルを選び、導入前にSKILL.mdファイルの内容を確認しましょう。悪意のあるプロンプトが埋め込まれていると、脆弱性に繋がる可能性があるので、そこは気をつけた方がいいです。

まとめ

Claude Code Skillsは、AIを「使い捨てツール」から「カスタマイズ可能なビジネスパートナー」へと進化させる仕組みです。毎回同じ説明を繰り返す時間から解放され、 指示の繰り返しから意思決定へのシフト が実現できます。

今すぐ始められる第一歩として、最も頻繁に説明している業務からSkill化してみてください。1日3回以上同じ説明をしている業務があれば、それが最適な候補です。一度定義すれば、以降は自動的に適用される。それがSkillsの革新性であり、開発者の日常を変える力なのです。