受注履歴を訪問前の提案準備に活かす|美容系商材卸向けCRMの開発例
取引先の受注履歴と商談記録を関連付け、訪問前の提案準備と訪問後の次回対応をつなぐCRMの開発例です。販売管理の記録を、日々の営業活動に使う構成を紹介します。
プロジェクト概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 美容系商材の卸売会社を想定 |
| カテゴリ | CRM・Webシステム |
| 開発区分 | 開発例 |
開発の背景
この開発例では、美容室などへ商材を販売する卸営業が、最近の注文と前回の提案を合わせて確認したい場面を想定しています。販売管理に受注履歴があっても、商談の途中にある相談や次回の約束は別の記録になり得ます。
最初に確認するのは、受注履歴の参照元、取引先を識別する情報、営業が残す提案と対応の内容です。販売管理の業務をすべてCRMへ移す前提にすると、受注処理まで変更する範囲が広がります。そのため、既存の販売管理を参照元として活かし、営業が履歴を確認する接点を設ける構成を想定しています。
前回の提案と最近の注文を訪問前に確認
担当者は訪問前に取引先の受注履歴と前回の商談を確認します。提案した商品に注文があったか、引き続き聞くことがあるかを整理して面談に臨みます。
訪問後は提案内容、取引先の反応、次回の対応を記録します。担当変更時にも経緯を追えるよう、取引先単位で履歴をつなぎます。
| 機能例 | 営業での利用場面 |
|---|---|
| 取引先管理 | 訪問先と担当を確認する |
| 受注履歴の参照 | 最近注文した商品を把握する |
| 商談・提案履歴 | 前回の提案と確認事項を把握する |
| 次回対応の記録 | 次の連絡や訪問で行うことを残す |
この開発例では、美容室などを担当する卸営業が訪問前に取引先の情報を開きます。最近の受注商品と前回の提案を確認し、面談で何を聞くかを整理します。
提案した商品に受注があれば、その経緯を確認する材料になります。受注が見当たらない場合も、それだけで提案の結果を決めつけず、取引先へ状況を聞くための参考にします。履歴の照合は、担当者の判断を支える情報です。
訪問後には、提案内容、取引先の反応、次回の対応を残します。次の訪問で同じ記録を確認し、継続中の提案と新しい相談を整理する流れを想定しています。
販売管理を活かして営業記録をつなぐ
受注があることと、その注文が前回の提案の結果だったことは同じではありません。営業担当者は履歴を見たうえで取引先へ状況を聞き、確認した内容を商談記録に残します。データの照合だけで営業成果を決めつけず、人が確認する材料として提示する設計です。
利用例は、担当者が訪問前に前回の提案と最近の注文を読み、訪問後に次回対応を登録する場面です。担当が変わる際にも、注文に至っていない相談を引き継ぐ記録になります。運用後の改善候補としては、受注の照合に使う項目や訪問前の表示内容の調整が考えられます。販売管理とCRMの役割を分け、継続して利用するための設計観点です。
既存の販売管理から受注履歴を取り込み、取引先IDで商談と関連付ける構成です。受注情報の更新と営業の記録を分け、参照元の管理番号を残す設計にします。
取引先を照合できないデータや重複するデータは、取り込んだ後に気づくのではなく、取込結果から確認できる扱いを検討します。
受注履歴は販売管理が扱い、訪問や提案の記録はCRMが扱う構成です。業務上の役割を分けたうえで、同じ取引先の情報として関連付けます。
設計例では、販売管理から受注情報を取り込み、取引先IDで照合します。取引先名だけで対応させると表記の違いが影響するため、参照元の管理番号を残すことを検討します。
受注処理を置き換えるところまで一度に広げず、営業が注文の履歴を参照できる接点をつくります。既存業務を活かしながら、訪問準備と記録へ利用範囲を広げるためのCRMです。
UHDの担当範囲
想定する支援範囲は、訪問・提案業務の整理、要件定義、販売管理とのデータ連携、取引先・商談・次回対応の設計開発、テスト、リリース対応、追加開発、運用保守です。
開発で目指すこと
同じ取引先から受注履歴と提案履歴を参照し、訪問後の記録を次回対応へつなげる状態を目指します。人の記憶だけに頼らず、経緯を確認して営業を続けるためのCRMです。
本記事は業務と機能の構成を紹介する開発例です。納品済み案件や売上向上の実績を示すものではありません。
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