BIで見た数字の背景をClaudeから調べる|保険営業代理店向けMCP連携
CRM・BIの開発で整えたデータ連携を活用し、Claudeから顧客・契約・保険商品情報と共通の集計結果を参照するMCPサーバーを開発しました。全体の数字と、その背景にある個別記録を続けて確認する接点を追加しています。
プロジェクト概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 保険営業代理店 |
| カテゴリ | CRM・AI・Webシステム |
| 開発区分 | 受託開発 |
開発の背景
同じ保険代理店でCRM、BIと継続して支援した後、2026年3月のMCP開発へ進みました。定型的な数字はBIで確認できても、その背景を理解するには顧客・契約・対応履歴などの情報を参照する必要があります。そこで、整備してきた業務データへClaudeからアクセスする接点を追加しました。
対象をAI向けにすべて作り直すのではなく、既存のCRM・BIで扱う情報と集計を活用しています。Claudeから顧客・契約・保険商品情報を検索し、必要に応じてBIと共通の集計結果も取得する仕組みです。画面の置き換えよりも、これまで整えたデータを別の入口から使えるようにする開発でした。
Claudeから契約と顧客の背景を調べる
営業責任者はBIで状況を確認した後、対象期間や担当者を指定して関連する情報を調べます。営業担当者にとっても、顧客への連絡前に契約と対応の経緯を確認するための仕組みです。
| 参照する情報 | 調査する内容 |
|---|---|
| 顧客情報 | 対象顧客と担当者 |
| 契約情報 | 契約商品や更新対象 |
| 保険商品情報 | 契約に関連する商品情報 |
| 商談・対応履歴 | 営業活動の経緯 |
| BIと共通の集計結果 | 対象期間・条件に対応する数字 |
MCPは、AIツールと業務データを接続する仕組みです。本件では、Claudeからの参照要求をMCPサーバーで受け、検索・集計処理の結果を返します。
たとえば、営業責任者がBIで更新対象を確認した後、関連する顧客の契約商品や対応の経緯を調べる場面です。まず全体の状況を把握し、次に対象の情報を詳しく確認するという順序になります。
Claudeからの参照では、対象期間や担当者などの条件に沿って検索・集計処理を利用します。顧客、契約、保険商品、商談・対応履歴を調べ、全体の数字だけでは分からない個別の記録を参照するための接点です。
この使い方は、ダッシュボードの利用をなくすものではありません。定型的な数字をBIで確認し、背景を調べる際にClaudeから業務データへアクセスする関係です。業務の確認方法を増やすことが、本件のMCP連携の主題です。
BIと同じ集計結果を取得
集計はBIと共通の処理を使い、取得した記録をもとにClaudeが説明する役割に分けています。AIに毎回計算方法を考えさせるより、業務で使っている指標の前提を保つためです。契約情報として取得した事実と、そこから生成した説明を混同しないことも重要になります。
利用例としては、商品別の契約実績を確認した後、対象の契約と顧客情報を続けて調べる場面です。本件の到達点は、CRM・BIで整えた情報をMCP経由で参照する仕組みの開発です。検索対象やアクセス権限、取得結果の確認方法も、業務データとの接続設計として扱います。
BI開発で整えたデータ連携と集計の仕組みを、MCPからも利用しています。同じ期間・条件の集計結果を、BI画面とClaudeの両方から参照する構成です。
AIが毎回独自に数字を計算することに頼らず、業務側の集計結果を取得する関係をつくりました。個別顧客の調査と、全体の状況確認をつなぐための連携です。
Claudeからデータを参照する際には、MCPサーバーが要求を受け取り、検索・集計処理へつなぎます。AIとの接点と、業務システム側の処理を接続する役割です。
顧客の検索と契約の参照、商品情報の取得、集計結果の取得では、求める情報が異なります。業務で扱うデータの関係を理解したうえで、必要な結果を返す接続を整理することが開発の対象になります。
単にAIが文章を生成する機能を追加するのではなく、企業が蓄積してきた情報を参照できるようにする開発です。CRM・BIへの継続支援で理解した業務とデータの関係を、MCPの接続にも活かしています。
UHDの担当範囲
業務整理・要件定義、データ連携の設計、MCPサーバーと検索・参照機能の開発、テスト、リリース対応、追加開発、運用保守まで担当しました。既存のCRM・BIとの関係を保ちながら、業務データへアクセスする接点を拡張しています。
導入後の変化
開発のご相談
業務システムの改善や新しいサービスの開発をご検討の際は、現在の業務と実現したいことをお聞かせください。要件整理から開発・運用までご相談いただけます。